時間 |
講義内容 |
10:00 ~ 10:40 |
バス産業における新規参入、競争と新たなサービスの展開
東京海洋大学 寺田 一薫
- 貸切バスから乗合バスへの参入
- 既存事業者の対応策
- 新たなサービスの展開
[講師紹介] 専 門:交通産業の規制緩和と民営化、乗合バス維持策と乗合タクシー、デマンドバスの導入可能性等。 研究テーマ:乗合バス地域協議会の動向と自治体の交通政策、狛江市コミバス導入検討、 バス・タクシー事業におけるグリーン経営等。 著書等:『バス産業の規制緩和』日本評論社(2002)、『規制緩和後の地方バス』けい草書房(2005予定)他多数。 |
10:40 ~ 11:20 |
〔三郷市〕まちづくりとしてのバス交通施策
~再編・充実、新規参入と行政の役割~
三郷市 大野 練夫
- バス交通再編成の背景と経緯
- 地域コミュニティバスを中心としたバス利用促進事業
- 三郷市における「これからの公共交通利用促進策」
[事業概要]三郷市は02年0月から既存バス事業者2社、新規事業者3社による6路線の「地
域コミュニティバス」の新設(03年1路線増設)と既存3路線の改善によるバス交通ネット
ワークを整備。市内のバスは1日870便から1,400便に増便され利便性が向上している。 |
11:20 ~ 12:00 |
〔千葉市〕潜在ニーズを掘り起こすサービス事例
―利用者ニーズに仮説を立て実施し、検証する
平和交通・団地交通 吉田 平
- 買い物バスの路線化
- 深夜急行バス接続サービス
- 利用者ニーズから発想する車両と乗務員
[団地交通]74年幸町団地~JR西千葉駅間で運行開始。路線事業と観光貸切・送迎事業を
組合せて効率運行を実施。96年大型SCとの間で「買い物バス」運行、99年一般乗合旅客自
動車運送事業免許取得。快速停車駅JR稲毛駅、千葉駅へ乗入れ、運行を拡充している。 |
13:00 ~ 13:40 |
〔四日市市〕NPOが運営する「生活バスよっかいち」
三重交通 牧田 孝
- 誕生に至る背景と経緯
- 現状と課題
- 他市町村への波及効果
[事業概要]廃止バス路線に代わる買物・通院等の移動手段として02年の試験運行を経て0
3年4月から本格運行を開始。日本初のNPO法人が運行主体で、運行を三重交通が担当してい
る。運賃と沿線の企業等の賛助金、市からの補助金で運行費用をまかなっている。 |
13:40 ~ 4:20 |
〔神戸市〕東灘交通市民会議と補助金なし黒字
:住吉台くるくるバスの365日と今後
東灘交通市民会議 森栗 茂一
- 東灘区住吉台とは
- 都市再生モデル調査から、交通市民会議
- バスが走って地域が激変する
- これはコミュニティバスではない!
[講師紹介]神戸市長田区生。大阪外国語大学教授(都市民俗学研究室)。NPO神戸市民まちづ
くり研究所副理事長、日本生活学会理事等。研究テーマは子育てコミュニティのあり方や
高齢者福祉との連動、エココミュニティ交通、コミュニティ交流型修学旅行の実践等。 |
14:20 ~ 15:00 |
利用者と地域(行政)が支えるバス交通
~山口市コミュニティバス運賃値上げの功罪~
九州大学大学院 福留 久大
- 岡並木の交通文化史論
- 山口市コミバスの推移
- 交通費用分担の考え方
- バス料金値上げの功罪
[講師紹介]92~98年「新・ふるさとバス白書」検討委員会代表委員、97年~福岡の都市づく
りと交通を考える会座長、99~01年山口市交通まちづくり調査研究委員会副委員長、02~0
4年同委員長他。著書に『資本と労働の経済理論』九州大学出版会(03年)等。 |
15:00 ~ 17:00 |
〔パネル討論〕バスサービスの新しいビジネスモデル
―市民・地域と行政と事業者の役割と連携
司会:寺田一薫/東京海洋大学 パネリスト:大野練夫/森栗茂一/吉田平/福留久大/牧田孝 |