研修会(セミナー・シンポジウム)
コミュニティ交通シリーズ-67 申込終了
タクシー事業の将来ビジョンを探る:料金(値上げ)とサービス開発をめぐって
タクシーを市民(公共)交通にする方策
~新しい交通ビジネスモデル:非流し営業(ハイヤー型の新運賃)、子育てタクシー、コミュニティタクシー等のシステムと事業化~
開催概要
開催日 |
2008年3月6日(木) 9:30~16:40 |
会場 |
食糧会館・会議室 (東京都千代田区麹町3-3-6 TEL 03-3222-9621) |
講師陣 |
戸崎 肇 氏/明治大学 商学部 教授
木原 圭介 氏/遠賀タクシー 社長
筒井 基好 氏/都タクシー 代表取締役社長
吉田 樹 氏/首都大学東京 都市環境学部 地理環境コース助教 |
参加費 |
1名参加の場合:29,500円 2名以上の場合:27,500円 (資料代等を含む/1名の参加費/昼食代は含みません) |
講義内容
時間 |
講義内容 |
9:30 ~ 10:50 |
タクシー業界を取りまく状況と局面、公共交通として認知されるための事業展望
明治大学 戸崎 肇
- 今、タクシー市場にどのようなことが起こっているのか : 法制度の変更、国政審をめぐる動き、など
- タクシーのもつ公共性とは : 高齢化、環境といった問題との関わりから
- これからのタクシー市場、産業、政府に求められるもの
【講師紹介】 1963年、大阪に生まれる。京都大学経済学部卒業。同大学院修了。博士(経済学)。日本航空株式会社、帝京大学を経て、現在、明治大学商学部教授。
専門は交通政策、公共政策。主な著書に『現代と交通権』(学文社)などがある。 |
11:00 ~ 12:30 |
〔福岡〕新しいビジネスモデルの構築
~タクシー(流し営業)からハイヤー(非流し営業)へ~
遠賀タクシー 木原 圭介
- 非流し営業(新運賃体系) : 4つの指標
①手頃な(納得できる)値段 ②高い透明性 ③別料金を払って購入する追加品目 ④会員制
- 公共交通としてのタクシーと交通ネットワーク
①新運賃体系ゾック (Zone Controller Cab)
②交通ネットワーク形成への参画を目指して
【講師紹介】 2005年(株)メディスの介護タクシー事業を推進する。「WIC=Where Is Caredriver? (ケアドライバーを探せ)」という介護だけでなく、あらゆる場面でケアと移動を連動させたコンシェルジェサービスを提案するなど、常に利用者のニーズ、利便性のためのサービス開発と、ドライバーの働きがいを考えた取組みを続けている。
'06年より新しい運賃システム「ZOC」を営業開始。 |
13:30 ~ 15:00 |
〔京都〕タクシーの社会的評価向上を目指したシステムとサービスの開発
~利用者ニーズの把握、子育てタクシーの取組みなど~
都タクシー 筒井 基好
- タクシーの事業環境と組織改革への取組み
- 新しい人材の確保 : ドライバーの育成と働きがいの創造
- 地域実情(マーケット)の把握と利用者ニーズの開拓
- 新しいサービス提供への取組み ~料金からタクシーの特性を生かした取組みへ~
: 子育てタクシーの動機・きっかけ、準備、利用者の反応、成果、課題など
【都タクシー】 京都市内を中心に福井・山口に事業展開している。京都では、観光タクシー、観光バス、福祉タクシー、ケアスタッフによるお出かけサポートサービスを提供してきた。
2007年より子育てタクシー協会に加盟、'08年1月21日より「子育てタクシー」サービスをスタート。全乗務員の約1割が子育てタクシー協会の接客・技能資格を持つ。
台数規模は約400台と子育てサービスでは最大級。流し営業が主流の大都市での取組みが注目されている。 |
15:10 ~ 16:40 |
コミュニティ・タクシーの可能性と導入方策 ~公共交通再生への取組みから~
首都大学東京 吉田 樹
- わが国における地域公共交通の現状と目指す方向
- デマンド型交通(DRT)とタクシー : 競合か?共存か? 共存のために必要な考え方
- 小型乗合輸送・コミュニティ輸送の担い手としてのタクシー
: 地域公共交通・生活支援交通としてのタクシーの役割
【講師紹介】 東京都立大学大学院都市科学研究科博士課程修了。博士(都市科学)。
専門分野は都市交通計画、観光計画、地域公共交通。
計画に必要な「理論」を追求する傍ら、青森県・長野県・東京都内の自治体を対象に、バス交通の再編やデマンド型交通(DRT)の運行に関する「実務」にも携わっている。
青森県生活交通ユニバーサルサービス構築モデル推進委員会委員、八王子市地域公共交通会議委員など。 |
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