「e文書法」を生かした電子文書管理の進め方

「e文書法」施行の背景と法律の内容・構成

行政情報研究所　諸橋　昭夫

1. 「e文書法」施行の背景
   　　・「電子帳簿保存法」から「e文書法」へ　～法案成立の経緯～
   　　・“一つ”のITC社会と“一つ”の電子政府、残された2つの課題 ～公文書の電子化＆私文書の電子化～
   　　・法環境の整備状況
2. 法律の内容・構成
   　　・通則法／整備法／主務省令
3. 「e文書法」への期待と課題
   　　・行政サイドからの観点～電子申請・電子申告時の添付（電子化）私文書は～
   　　・企業サイドからの観点～ｅビジネスへの壁、“公文書の電子化”は何時？～
   　　・共通課題～保存要件確保の為の、電子化フォーマットの標準化、電子署名（公的個人認証）
   　　の普及、電子公証運用コストの低減、その他～

規制緩和への民間企業の対応
　　～文書の電子化により業務は効率化されるか？～

（株）ジャストシステム　大野　邦夫

1. 民間企業における文書電子化の歴史
   　　1970年代／1980年代／1990年代／2000年代
2. なぜ今、e-文書法か
   　　・e-文書法の背景／文書管理の目的／技術と組織文化
3. 欧米と日本との文書管理カルチャーの違い
   　　・欧米における文書管理の思想
   　　・日本の文書管理の歴史と現状
   　　・グローバル化と文書管理カルチャー
4. 民間企業における文書電子化の今後の課題と展望
   　　・セキュリティ、プライバシ、コンプライアンス
   　　・ケータイ文化と個人責任
   　　・セマンティックWebの可能性
   　　・ユビキタスネット環境における文書管理

電子ファイルの「だれが」「なにを」「いつ」「だれと」を証明　―電子公証サービス

（株）シナジー・インキュベート　菊田　昌弘

1. ネットワークの進展と今日の課題
2. 電子ドキュメントのメリット・ディメリット
3. 電子ドキュメントの真正性をどのように保証するか
4. 電子公証サービスへの期待

〔問題提起〕電子文書管理の５つのステップ

神奈川大学　後藤　仁

1. 電子文書の作成
2. 電子文書の保存
3. 電子文書の提供
4. 電子文書の開示
5. 電子文書の選別

〔パネルディスカッション〕電子文書管理の今後の展開と課題

司会：後藤仁　　パネリスト：諸橋昭夫／大野邦夫／菊田昌弘