時間 |
講義内容 |
11:00 ~ 12:00 |
[講演]周南市;合併までの経緯と現状
山口県周南市 義永 勝
- はじめに
- 周南地域の課題と方策
- 合併協議の経緯
- 合併準備作業の概要
- 合併を進めるための留意点
- 合併後の現状と課題
(よしなが まさる)1974年徳山市役所入所、税務課、公民館主事、選挙管理委員会事務局、福祉事務所等を経て、1999年3市2町合併協議会事務局へ、2002年2市2町合併協議会事務局総務課長。現在、周南市企画財政部企画調整課中核都市担当主幹として、市町村合併の業務に従事。 |
13:00 ~ 14:00 |
[講演]富士河口湖町;河口湖町・勝山村・足和田村の合併までの経緯とねらい
山梨県河口湖町 小佐野常夫
(おさの つねお)1981年河ロ湖町議会議員当選。1988年河口湖町長に初当選。2000年第4期目に当選、現在に至る。
主要事業;町長に就任以来、河ロ湖の恵まれた環境と自然景観の保全に積極的に取り組み、自然環境を生かし人問の五感に訴える形の観光地づくりを進めるために「五感文化構想」を掲げる。美術館、ハーブ館、野外音楽堂(ステラシアター)、紬伝統工芸館、自然生活館等の体験型を主体にした施設整備を進め、同時にハーブフェスティバル・富士桜祭などの様々なイベントを展開することによって、観光客の増加も実現している。また、温泉源の掘削、冬花火という新しいイべントの実施により通年型の観光地としての地位を確立しつつある。
さらに環境保全にも力を入れ、環境に配慮した行政活動を積極的に推進するため、環境マネジメントシステムISO14001を認証取得した。
こうした一運の政策により、町全体が活気づき、定住人ロも年々増加し、観光客数も着実に増加している。また財政力の強化と富士北麓西部地域の広域的な発展を目標に、西部3村との合併を進めており、本年11月の合併に向けて包括的に協議を重ねている。
著書「五感観光奮戦記」2002年9月。 |
14:00 ~ 14:30 |
[報 告]自律と自治を目指すための市町村合併に向けた展望
千葉大学 鈴木 庸夫
- 法令用語における「市民」が現す農村における「市民生活」
- 都市型生活と合併
- 地域自治組織
- 町内会とNPO
- 地方公務員改革とファシリテーターとしての職員
(すずき つねお)専攻;行政法。市町村アカデミ-講師、千葉県職員研修所講師、千葉市職員研修所講師等。98年シドニ-大学名誉客員教授。
著書「アカウンタビリティと行政法理論」(99年園部判事退官記念論集所収・有斐閣)「情報公開制度の設計と運用」(編著99年地域科学研究会)「改正地方自治法とアカウンタビリティ:地方自治土曜講座ブックレット」(2000年公人の友社)「シリーズ図説地方分権と自治体改革 2分権改革と地域づくり」編著(00年東京法令出版共著)「構造改革時代の手続的公正と第2次分権改革手続的公正の心理学から」(03年公人の友社) |
14:30 ~ 15:00 |
[問題提起]合併を機会に経営改革を推進し電子自治体へ
神奈川大学 後藤 仁
- はじめに
政府の創設基盤の再構築と経営の実務過程の再設計/電子自治体への公務改革
- 会計帳票
- 文書記録
- 内部決裁
- 調達入札
- 公開協働
- おわりに 自治体を知的創造の場に
(ごとう ひとし)64年東京大学農学部農業経済学科卒業、博報堂入社。69年ミシガン州立大学大学院留学。77年博報堂を退社し神奈川県入庁。長洲県政に参画。神奈川県参事、自治総合研究センター所長、公文書館長を歴任。98年神奈川大学教授に就任。
主な著書:「論点・地方分権(99年、イマジン出版)」「市民立法入門」(01年、共著/ぎょうせい)「岩波講座・自治体の構想4機構(02年、共著/岩波書店)」「情報公開制度の設計と運用(99年、編著/地域科学研究会)」「電子自治体の実践(03年、編著/地域科学研究会)」「自治体の立法府としての議会(02年、イマジン出版)」等 |
15:10 ~ 17:00 |
[パネル討論]市町村合併の展望―実務・サービスの調整と地域自治
司会;後藤仁氏 パネリスト;義永勝氏/小佐野常夫氏/鈴木庸夫氏 |