時間 |
講義内容 |
9:00 ~ 10:20 |
入札談合問題と今後の制度改革
~官製談合防止法の改正、総合評価方式と評価基準、低入札価格対策等~
桐蔭横浜大学 鈴木満
- 公取委と検察当局の談合規制強化の背景事情
- 談合離脱宣言の背景事情
- 官製談合防止法改正の理由と内容
- 入札改革の課題と克服策
(1)低価格入札が生まれる背景とその防止策について
(2)品質確保の必要性と総合評価方式の課題
(3)地元業者保護と地域要件の設定方法について
(4)発注事務効率化と郵便入札・電子入札について
- あるべき入札改革
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10:30 ~ 11:50 |
立川市における入札制度改革等の取り組み
立川市 宮崎晴至
- 入札制度改革等の経緯
(1)不落随意契約の廃止
(2)郵便入札の試行と参加希望型指名競争入札の拡大
(3)談合情報110番の設置
(4)条件付き一般競争入札への移行
(5)コンプライアンス・業務点検週間の実施
(6)競争入札参加資格登録事業者実態調査の実施
(7)内部通報窓口の設置 等
- 入札制度改革の基本的な考え方
- 第三者委員会の設置と庁内体制
(1)4つの第三者委員会
(2)入札等監視委員会からの意見具申
- 条件付き一般競争入札の試行
(1)入札制度の原点回帰
(2)事前公表、事後審査
(3)工事契約から委託契約へ
(4)制度の特徴
- 郵便入札から電子入札の試行へ
- 落札率などの推移
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12:40 ~ 14:00 |
橿原市における工事品質の確保と適切な工事成績評定
橿原市 山本久敬
- 工事品質確保の為の規定等の整備
- 検討機関の設置
- 工事成績評定の改正
- 工事成績評定の活用
- 今後の課題
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14:10 ~ 15:30 |
日本型CM(コンストラクション・マネジメント)の仕組み
―コストダウン、品質改善を実現する新しい手法
希望社 桑原耕司
- JCM(日本型コンストラクション・マネジメント)とは
(1)コンサルタント型CM(ピュアCM)
(2)請負型CM(CMアットリスク)
- JCMの果たすべき役割
(1)「良い建築」のために
―企画設計の重視(目標品質とコストの整合)/基本設計VE/設計完了前VE
(2)「安く実現する」ために
―メーカー指定を廃し原則同等品に/見積内訳書の提供と数量協議/ゼネコン、サブコン、メーカーにも見積参加を保証
(3)「良い品質の建物を残す」ために
―ゼネコンによる自主管理の奨励/ペーパー監理を実質的監理へ/現場VEを導入し「良い建築を安く」
- JCMの実例
(1)コンサルタント型CM―「高知工科大学新教育研究棟建設工事」/「佐賀市高木瀬小学校校舎改築工事」
(2)請負型CM―「アストリム岐阜工場新築工事」/「N邸新築工事」
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15:40 ~ 17:00 |
小さい自治体における入札改革
~地元企業育成論と競争性の原理をどのように考えるか~
入札改革支援センター 阪口徳雄
〔講演主旨〕
小さい自治体では、地元に企業が少なく、競争性を発揮するために一般競争入札にすると、市(町村)外業者が大半を落札して地元企業育成論と矛盾する。地元企業だけで一般競争入札をしても競争性が発揮されないことから、指名入札にすると高値落札が続いてしまう。今までの改革自治体は、市内業者だけで十分競争性が発揮できる比較的規模が大きい自治体であり、市内業者だけで一般競争入札を実施することができた。
これらのことをふまえ、市(町村)内で業者数が少ない自治体の入札改革について、外部委員として提言した経験から報告する。 |