時間 |
講義内容 |
9:00 ~ 10:50 |
入札談合に対する自治体の救済と論点-最近の判例等より
駒澤大学 岡田 外司博
- 談合により損害を受けた自治体の補償請求の法律構成
不法行為/独禁法25条/契約条項に基づく請求/契約無効による不当利得返還
- 談合住民訴訟における最近の最高裁判決
談合事業者に対する損害賠償代位請求と監査請求期間/間接発注方式における談合と委託自治体の損害/最高裁判決の意義と及ぼす影響
- 談合に対する損害賠償額の算定
契約価格の一定割合とするケース/談合調整金の額とするケース/前後理論を適用するケース/損害立証のための証拠の入手方法
- 談合住民訴訟における自治体の関与のあり方
談合事業に対する訴訟の提起/住民訴訟への訴訟参加/新4号住民訴訟における自治体の対応
- 発生した談合に対する自治体の対抗措置
入札の無効と再入札/契約の解除等/指名停止処分・営業停止処分/損害賠償請求
- 官製談合防止法とその効果
入札談合等関与行為の類型/公取委員会による改善措置の請求/職員に対する損害賠償請求・懲戒処分
〈質疑応答〉 |
11:00 ~ 12:50 |
公共入札における談合問題とその取組みへの展望
元・座間市 山崎 芳広
- 談合を排除できれば落札率はどう変化するのか
―神奈川県・座間市・相模原市・海老名市・横須賀市
- 座間談合の方法
- 談合排除のキーワード
- 談合追放入札改革の障害
〈質疑応答〉 |
13:40 ~ 15:10 |
[鎌倉市]入札制度改革の経過について
鎌倉市 花岡 邦彦
- 鎌倉市における公共工事発注状況
- 入札制度改革の経緯
- 入札制度改革の内容とその効果
- 入札制度の今後の課題
〈質疑応答〉 |
15:20 ~ 17:00 |
[佐賀市]入札制度の課題と新しい入札方式の試み
佐賀市 喜多 浩人
- 入札制度の課題・・・佐賀市の報告書から
(1)さまざまな試みとその分析結果
(2)談合の疑いがある指名競争入札の実態
- 新しい入札方式の検討
(1)横須賀市方式の検討とヨコパクではない独自性の追加
(2)問題点の整理
(3)省力化の工夫(表計算ソフトによる簡易システムの構築)
- 試行時に苦労したこと
(1)公告
(2)経営事項審査総合評点の範囲の設定
- 分析・問題点の洗い出し
(1)コスト分析(事務処理時間・経費)
(2)入札結果分析
(3)検査結果
(4)発注課の声
(5)まとめ
- 今後の取り組み
(1)継続的な制度の定着・検査結果の再検証
(2)対象業者が少ない工事の入札参加条件
(3)電子入札を視野に入れたシステムの構築
〈質疑応答〉 |