時間 |
講義内容 |
10:30 ~ 11:10 |
自治体の地震対策 ~安全・安心な都市づくりに備えて~
富士常葉大学 環境防災学部 教授(元 静岡県 防災局長) 井野 盛夫
- 地震対策は社会資本の整備と住民の防災意識向上から成る
①対策の目標設定
②対策事業の促進
③自主防災組織の育成
- 地震対策は総合的・計画的に推進する
①300日アクションプログラムからアクションプログラム2001へ
②新たな目標への挑戦
[略歴]静岡県総務部防災局長、(財)静岡県防災情報研究所長、静岡県立大学客員教授を経て現在に至る。 [活動]山梨県防災アドバイザー、静岡市防災アドバイザー、兵庫県被災者住宅再建支援制度調査委員会、等 [著書]「こうすれば東海地震はこわくない」2004、「地域防災計画の実務」共著 2001、「東海地震対策のアプローチ」2000、「都市の計画と防災」共著 1996 |
11:10 ~ 11:50 |
なぜ建築ストック重視政策が実現しないのか
政策研究大学院大学 教授 飯尾 潤
- 政策の部分最適化によるグランドデザイン不足
- 関係者のインセンティブ調整の失敗
- 国民的合意の未調達
- 公権力の限界と住民参加の必要性
[専攻]政治学・現代日本政治論 [著書]「年金改革の政治経済学」共著 2005、「オーラル・ヒストリー」共著 2005、「日本の財政改革」共著 2004、「変動期の日韓政治比較」共著 2004、「現代日本政党史録」共著 2004、「デモクラシーの政治学」 共著 2002、「警察行政の新たなる展開」共著 2001、「政治改革1800日の真実」共著 1999、等 |
12:50 ~ 13:30 |
豊かな都市ストックを実現するまちづくりの仕組み
若竹総合企画 所長(前 ㈱横浜みなとみらい21 社長) 若竹 馨
- 横浜のまちづくりとアーバンデザイン
- みなとみらい21のねらいと効果
- まちづくりを支える建物のあり方 ~まちづくりと建築確認制度の連携~
- 都市ストックをどう形成するか
[略歴]横浜市の西区長・下水道局長・企画局長・技監、㈱横浜みなとみらい21社長を経て若竹総合企画(建築・街づくりの相談・講演等に従事)開設。一級建築士(構造) [著書]「都市経営の科学―未来都市横浜からのメッセージ」共著 1997、「内発型活性化の実践」共著1994、「横浜の挑戦―地縁的街づくりの実践」 1981、「市民社会全書」共著 1976 |
13:30 ~ 14:10 |
建築士と建築行政のあり方について
~建築士法、建築基準法、建築確認制度等の見直しを見据えて~
宮本忠長建築設計事務所 代表取締役所長、日本建築士会連合会 会長 宮本 忠長
- 現行建築士法(法的制度と社会的制度)
- 資格と登録更新と公益法人団体への加入(当然性)
- 専攻建築士制度と社会への情報開示
- 建築士会の倫理規定と建築士像
[略歴]早稲田大学建築学科卒業後、佐藤武夫設計事務所へ入所(14年間勤務)し、宮本忠長建築設計事務所を設立して現在に至る。主な活動は、小布施町景観デザイン委員会 委員長、長野市都市景観審議会 副会長、日本建築士会連合会 会長、日本建築家協会 名誉会員、等多数。 [著書]「寒冷地の工法」1980、「住まいの十二か月」1991、「森の美術館」共著 2003 |
14:10 ~ 14:50 |
国内外の建築・都市関係法制度にみる建築行政の実態と今後の展開
法政大学 法学部 教授、弁護士 五十嵐 敬喜
- 民間確認制度導入の背景・経緯と建築行政の実態
- 日本における建築を取り巻く状況
~集団規定違反、欠陥住宅問題、地下マンション問題、構造偽装問題、等~
- 建築の新の「公共性」を担保する地方自治体の役割
- 建築確認から建築許可へ
[著書]「ポスト公共事業社会の形成」共著 2005、「事実の都市」共著 2004、「『都市再生』を問う 建築無制限時代の
到来」共著 2003、「都市は戦争できない 現代危機管理論」共著 2003、「美しい都市をつくる権利」2002、
「都市はどこへ行くのか」2000、「美の条例 いきづく町をつくる真鶴町・一万人の選択」共著 1996、
「都市計画 利権の構図を超えて」共著 1993、「都市法」1987、「建築不自由の時代」1981、その他多数 |
15:00 ~ 16:30 |
〔パネル討論〕安全・安心で快適なまちをつくる ~建築の果たす役割を探る~
司会:五十嵐敬喜 氏 パネリスト:宮本忠長 氏/井野盛夫 氏/飯尾潤 氏/若竹馨 氏 |