映像シリーズ (VHSビデオ/DVD)のご案内 (まちづくり映像シリーズ No.1~47)
映像シリーズ25
新学校施設整備指針と豊かな教育環境づくり ―
これからの小学校、中学校
~開かれた学校 ―その計画と実際~
[監修] 長倉 康彦 (共立女子大学 教授)
映像の概要
型式 |
オートスライド(VHSビデオ)、シナリオ付き、152コマ/41分 |
定価 |
34,900円 (税・送料込) |
完成 |
1992年12月7日 |
協力 取材事例 |
- 富山県西砺波郡福光町-福光中部小/福光東部小/福光南部小/福光中
- 福島県田村郡三春町岩江小/中郷学校/桜中
- 岩手県下閉伊郡岩泉町―安家小/大平小・中/釜津田中
- 東京都台東区―上野小
- 福見建築設計事務所
- 内井昭蔵建築設計事務所
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申込方法 |
申込用紙(フォーム)に下記の所要事項を記入の上送付下さい。
■所要事項 : 勤務先、氏名、所属部課役職名、所在地、TEL、FAX、MAIL、支払方法、必要書類、等
■申込用紙 : お申込みフォーム FAX・メールでのお申込み |
スライド製作のねらい
学校施設整備指針の改訂
主な改訂の目標や特徴をわかりやすく解説し、新たなる学校のあり方を示す。
教育の多様化・弾力化
生涯学習や高度情報化社会に対応した、学校と地域とのつながりを図る新しい施設と教育システムを紹介する。
教育施設のハードとソフト
先進事例の計画、設計、そして実際の使われ方や効果に至るまでをわかりやすくまとめ、今後の方向性を示す。
大規模改修
片廊下型の画一的形式から間仕切り壁を撤去した多目的スペース導入へ向けた、これからの環境創造の方策を探る。
学校建築関係者の必携映像
資料や図を多用して勉強会や説明会用のメディアとして使いやすく、シナリオにも図や資料を再掲し、映像の価値を高めている。 |
映像の内容構成
●プロローグ
- 画一化から多様化への教育改革 ―明治以来の長期に渡って存在してきた片廊下の一斉画一授業から現在、各地で児童・生徒数の減少に伴う学校の統廃合や本格化する高度情報化社会を迎え、ようやく教室の変革に関する動きが現れはじめた。
●学校施設整備指針
- 指針見直しの背景 ―近年、学校を取り巻く環境の変化に伴い、北側片廊下の教室を並べた施設形態を想定して定められた従来の指針では対応しきれなくなった。
- 改訂の主な目標 ―「教育内容・方法の多様化、情報化に対応した施設づくり」「ゆとりと潤いのある環境づくり」「生涯学習の基盤整備としての施設づくり」「総合的・計画的な学校施設整備の推進」
●富山県福光町
- オープンスクールと自啓教育 ―4つの壁(「空間の壁」「時間の壁」「人の壁」「教材の壁」)を取り払うオープン形式の校舎を建築し、学習方法も計画学習、自主学習、確認学習を推進。教育センターの役割は大きい。
- オープンスペース形式の特徴 ―「可動式パネル」「カーペットによる吸音性と活動性」「車付の机や黒板」「ティームティーチング」…。
- 福光中部小 ―公立校として初めて多目的スペースを導入。
- 福光南部小 ―大規模改修により間仕切り壁を撤去し、学年ごとに多目的スペースを増築。
- 福光東部小 ―本格的なオープンスクール。
- 福光中 ―施設づくりのコンセプトは「学習の場として」「生活の場として」「生涯教育の場として」「管理運営システムの整備された施設として」の複合的計画。
●福島県三春町
- 岩江小 ―増築された低学年棟には遊びや学習、生活が融合したデンと呼ばれる穴蔵がある。
- 岩江文庫 ―地域住民によって自主運営され、生徒に限らず自由に利用できる。
- 中郷学校 ―4つの施設を地域住民と一緒に使うコミュニティスクール。
- 桜中 ―教科教室型の連営方式。「ホームベース」と呼ばれる空間は、受ける授業から自ら進んで行う学習へ頭を切り替える場所でもある。
- 学校家具 ―地元の木工組合との協力から生まれた、これからの学校施設と教育環境をつなぐ重要なエレメント。
- 学校建築研究会 ―「将来の教育のあり方を考える学校づくり」「地域に求められる学校づくり」を実践。
●岩手県岩泉町
- 学校の統廃合 ―35年余の問に63校あった学校は、半分近く減って34校に。
- 小規模学校 ―オープンスぺース形式の施設つくり。
- 学校と地域との連動 ―安家小、大平小・中の多目的ホールに暖炉やシンボルツリー(木材加工生産組合)が設けられており、放課後には地域の人達の活動の場となる。
- 釜津田中 ―ホームベースには生徒にそれぞれ机が用意され、朝夕は学校の中の一人一人の居場所となっている。
●東京都台東区<上野小>
- 文教施設のインテリジェント化 ―全国初の本格的インテリジェントスクールとして誕生。「生涯を通じての学習意欲に対応すること」「学校教育を高度情報化社会に対応した教育の方法に転換すること」「学校を地域の活性化の中に位置付けまちづくりに役立てること」をめざす。
- 地域に開かれた学校をめざして ―「校舎を取り巻く歩道の街路樹」「アプローチギャラリー」「公園」等の整備。
●エピローグ
- 転換期を迎えた学校建築 ―学校施設というハード面と学校教育というソフト面、双方の転換点を迎えつつある学校。ここに紹介する先進事例は、これからの小学校、中学校の新たな方向性を指し示しているのではないでしょうか・・・。
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監修にあたって
教育方法等の多様化に対応できる学校建築の試行建設が始まって10数年、この間、多目的スペースの補助制度など新しい施策も加わって、新しい学習環境を持つ学校建築も年々増えてくるようになった。一人一人の子供に応じる個別指導、個性的学習の展開の為のこの変は、学校環境全体を学習・生活のメディアとして位置付けることに繋がり、人間性豊かな環境計画が大事になると共に、その学校に通う子供達の為だけでなく、地域の生涯学習のメディアとして学校が機能する事への対応も一つの柱に数えられることになった。21世紀を目指す学校建築のこの様なイメージは、今、視程内に入ってきたように思う。
この機会に、この10数年の動きを先導してきた事例、目標設定の役割を担うと思われる事例等を収録し、資料化する機会を得ることが出来たが、この動きをさらに広め、発展させることに役立て得れば幸いである。
共立女子大学教授 長倉 康彦 |
推薦します
近年、学校施設については、教育内容・方法の多様化や高度化、地域住民の生涯学習意欲の高まりなど学校を取り巻く様々な環境の変化に対応して行くことが求められています。
文部省では、このような要請に対応した学校施設整備を推進するため、学校施設の新たな整備指針について検討を進めてきており、平成4年3月、その成果を基に、新しい小学校及び中学校の施設整備指針を策定し、各都道府県教育委員会等に通知しました。
今後、この整備指針を踏まえ、地域の実状等に応じ創意工夫の生かされた特色ある施設整備が行われることが期待されておりますが、このような折、学校施設の計画・設計に御造詣の深い東京都立大学の長倉康彦先生の御監修により、各地の学校における豊かな教育環境づくりの取組みを紹介されたスライドがまとめられ、広く学校建築関係者などに提供されることは極めて意義の深いものと存じます。
文部省大臣官房文教施設部指導課指導第一係長 丹沢 広行 |
【スタッフ】
演出・脚本 福田 孝
カメラマン 及川 知也
録音 協映
作画 シネアート
プロデューサー 緑川冨美雄 |
関連情報
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